愛犬の介護③-立てなくなる-

こんにちは。

 

前回は先代犬の「もも:17歳」について記載しました。今回は先代犬の「はな:20歳」の介護について引き続き書いていきたいと思います。

 

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(19歳になったはな:腰が曲がってきました)

 

ももが死んで1年経ちました。至って今までと変わらず普通の生活を続けておりました。はなは19歳という高齢でここまで元気な犬は珍しいのではと思うほど元気でした。

 

犬を飼っている人同士のよくあるある会話で「いくつなんですかー?」と聞かれ、19歳でもうすぐ20歳と言うと、それはもうびっくりされました

毛もたくさんで艶があり、もともと白毛が多かったので白髪が分かりづらく、白内障も中央の少しが白い程度でしっかり見えておりました。

白内障に関しては、手術以外完治することはありませんが、進行を遅らせる目薬があり、それを14歳の頃から点眼しておりました

 

19歳頃から、腰が著しく曲がってきたのがわかりました。ソファーやベッドには危なくない様に階段を設置しておりましたが、今まで私たちが寝ていたベッドに上がってきて一緒に寝ていたことをしなくなり、玄関マットの上で寝るようになりました。

 

無理に呼んだりすることもせず、自由気ままにさせていたと思います。ごはんはしっかり食べ、愛想を振りまいたら大抵寝ておりました。

 

19歳のある日の朝、悲しそうにフィーンフィーンと鳴くので飛び起き様子を見に行くと、伏せの状態で玄関マットの上でおしっこをしておりました。

「わっ!はなちゃんどうしたの!?」

と声を出したので主人も起きてきました。

 

立てなくなったのです。

 

主人と私は顔を見合わせ、とうとう来たかと淋しくなりました。

認知の症状もなく、自我はしっかりしています。元気なのに立てないのです。犬は後ろ足から弱っていきます。高齢ですので筋肉が発達することはありません。ですが、これ以上悪くならないように、できるだけ筋肉の強化をさせるようにその日からお腹を支えてトイレに行かせました

ですが、手では限界があり、骨に当たって痛いかもと思いタオルをお腹の下へ通し支えました。ですが、中腰になるのでなかなかうまく行きません。

 

なにか良いものがないかと即ネットで探しました。

 

ありました!(上記クリックすると楽天市場で購入できます。)

早速上記を購入し着用。 この商品はトンボ学生服のトンボさんが制作しており、凝ったつくりで複製用の型紙まで入っておりました。

値段も1万円程しますので、替え用に制作するかたはどうぞという気持ちが伝わりました。

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腰をベルトで負担なく持ち上げることができ、起こしてやると自力で歩きます。ぽてっと倒れたら自力では立てないけど、また持ち上げて立たせてやるとしっかりと歩きます。しっかりと歩かせました。

また、グルコサミンなどの補助食品も取り入れました。

餌はカリカリのドックフードから鶏肉にかえました。

その甲斐あってか、調子がいい時は補助ハーネス無しで自力で起き上がったりもできるようになりました。

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( 少し痩せてきました。)

 

 この頃は少しでも長生きしてほしく、会社にも連れて行きました。自分の会社で専用の部屋があったことがあり可能でした。

社員もとても可愛がってくれ、倒れたらベルトで起こしてくれたりしました。歳をとって吠えることも無くなり、唸ることも噛むこともしません。倒れたら起こせとフィーン!と要求していました。不安そうに上目遣いはなっておりましたが(笑)

 

会社ではタイルカーペットだったため、歩きやすかったのか、一生懸命歩いていました。歩ける喜びを噛みしめながら歩いているように見え、目が合うとへらっと笑い近寄ってくる。生きることに一生懸命。愛おしく素敵な時間でした。

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(会社での光景)

 

そうしながら20歳を迎え、もう時間が少ないことも承知しており、ももの分もと色んな所へ連れて行きました。昔から車が大好きで色んな所へ連れて行っていたのでとても楽しそうでした。

無理に歩かせることはせず、少し歩かせてはカートで休ませました。

トリミングは負担になるので回数を減らし、爪切りは定期的に病院でして頂きました。様子を見せるために最適でもありました。

先生も毎回、本当に強い子なんでしょうねー長生きですよねと首を傾げておりました。

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 歩きもさらに遅くなり、倒れる回数も多くなり日に日に弱っていくようでした。そしてある日、突然横に倒れて息が荒くなったのです。急いで病院へ向かいました

 

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腎不全でした。確かに口臭がアンモニア臭かったような気がします。これは高齢犬や高齢猫がほぼかかると言ってもいいと先生が言っておりました。治療は点滴で、完治することは無く、水分をたくさん取らせ、おしっこをさせないといけません。この日は病院で朝から夕方まで点滴を打ち、夕方お迎えに行きました。これから毎日点滴が必要になってきます

 

1週間は病院で点滴をしていただき、以降自宅で針を刺し点滴を行いました。人間用の点滴針と一緒で太く、最初は本当に刺すのが怖かった。主人にお願いしても「無理ー!」と。でもはなの為、頑張りました。

液をレンジで人肌に温め、首のあたりに針を刺し、でかい注射容器で注入しておりました。

 

血液検査では数値も良くなり、回復の兆しがみえたものの、歩けなくなり、エサもあまり食べなくなり、弱っていきました

高カロリーの液体栄養食品を病院から頂き、注射容器で口から飲ませました。人間用でもいいから食べるのが先決だと先生から言って頂いたので、食べれそうなものを探し、チュールや鶏肉やパンやクッキーなども与え、少し食べてくれてはいました。

 

2週間くらいでしょうか。突然バタバタと足を動かしよだれを垂らし痙攣を始めました。主人がでかけており、私も気が動転し、

「お父さんが帰ってくるまでは死んだらだめよーーー!」

と声をかけながら車を飛ばして病院へ連れて行きました。

病院についた頃には痙攣は収まり、割とけろっとしていて安心しましたが、先生からは「これからたぶん痙攣の回数が増えてくる可能性がありますね」と言われました。

自宅へ連れて帰り、言われた通り、何度か痙攣しておりました。

そして二日後、意識が朦朧としている状態での痙攣がひどく、朝病院に連れていくかこのまま看取るか・・・という状態でしたので夫婦で悩みましたが病院に連れていき、自分で点滴はせず、病院での点滴をお願いしました。

 

お昼ごろ、携帯に病院から電話がありました。もう覚悟はできておりました。

 

「先ほど亡くなりました。お越しください」と。

 

ももが死んで丁度2年目、同じ12月の事でした。年を越したら21歳だった長寿犬。

先月死んでてもおかしくない歳だったと言い聞かせながら翌日お見送りしました。

 

誰からも「これだけお世話して可愛がってもらって幸せだったよ」と言ってもらえました。出来る限りのことはしたと思います。してあげたいという気持ちが強かった。

 

以上が先代犬の介護の日々でした。

次回は誰からでも聞かれていた、「どうやったらそこまで元気に長生きをさせれていたのか」を私なりに考え記載したいと思います。

 


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